ハロ山ブログ

雑多。英語のアウトプットとかするかも

「記憶力の正体」を読んでの感想

 

 

記憶力とは

お品書き

全7章からなる。

1~5章まではたくさんの学者がしてきた研究の数々を紹介しつつ、様々な事例を踏まえて「記憶」とは何か、考えていく。

忘却にも2種類あり、今は思い出せないけれど何かのきっかけで思い出すことのできるものと、完全に忘れてしまっているものがある。意識的記憶と呼ばれるものと、無意識的記憶というものだ。

6,7章では皆知りたい、記憶するコツと忘れるコツについて教えてくれる。

身体的な記憶はエビングハウス忘却曲線に従わず、記憶力を保ち続けたという研究結果がある。ずっと小さいころに習得したのに大人になっても泳げることがいい例だ。つまり、忘れたくないことは身体に覚えさせると良い。

また、つらい思い出、悲しい思い出を忘れたい人もいるだろう。特定の記憶を忘却したい場合、鍵と記憶の紐付けを上書きすることが効果的である。例えば、暴力を振るわれていたかつての恋人を忘れられなかったが、現在気になっている人のことを真剣に考えているうちに自然と忘れてしまった等よくある話である。

また、記憶は、感情(気分)、場所、意味の有無、モノなどの記憶を思い出す手がかりとなる鍵のようなものがある。絶対忘れたくない記憶には鍵となる手がかりのパターンを多くすると思い出しやすくなり、おすすめだ。私の場合、みたらし団子を食べると、高校の頃みたらし団子ばっか食べてたやつを思い出す。この場合、みたらし団子が高校の同級生の記憶の鍵となっているのだ。

記憶は変容する

・教訓

未来をどうしたいかによって、過去の記憶はどうとでも修正される。記憶は完全に正しいものではないので、信用しすぎないようにしよう。